入試に送り出すときの気持ち

入試を直前にしてふと半年前、1年前、もっと前のことを振り返ってみることがある

成績推移表や過去の学習の記録などを眺めていると

「3年間でこんなに伸びたんだ」とか

「初めは数学が苦手で点もあまり取れなかったけど今は十分優秀と言えるレベルになったなぁ」とか

「よく思い出してみたら初めは苦手だったんだ」とか

またその過程の出来事で、生徒が書いた学習の記録などを見てみると

「数学を克服する!」とか

「弱い自分に負けない!」とか

書いてあるのを見ると、本当によく頑張ってきたなぁとしみじみ感じて涙が出そうになる

そして「絶対に合格してほしい」という気持ちが一段とこみ上げてくる

入試当日の朝に校門の前や駅で激励した後の後ろ姿を見ているとなぜだか涙が出そうになる

何の涙か分からないくらいいろんな感情が混沌としている

「ミスが多発しない限りいけるはずだ」と自分自身に言い聞かし心を落ち着かせようとする感情と

「もし問題の傾向が大幅に変わったりしたら落ち着いて対応できるだろうか」という不安と

そしてそんな感情を来年受験する学年に対して発破をかけるエネルギーに変える

毎年毎年、合格発表までの長い時間の間に教員自身もさらなる指導力アップを誓う

もっともっと合格力を高められる教員になっていくんだと誓う

いよいよ私立高校入試

まずは緊張をほぐすために笑ってまず一笑を勝ち取ろう

自分のツボに必ず入る笑えるネタを準備して

入試当日や前日あまりにも緊張したら笑って緊張をほぐそう

そして、過去問や過去の成績など気になるものはたくさんあると思うけど、何よりも

「今までの自分の頑張りをたくさんたくさん思い出そう」

今までのノートもかなりの分量になっているはずだし、今まで使ったテキストもボロボロになってきているだろう

それらをもう一度1ページ1ページ見てみて、今までの自分の頑張りを確認しよう

あの時しんどかったけど頑張ったという時間が必ずあるはずだ

その時間についてももう一度たくさん思い出してみよう

自分自身の頑張りをたくさん思い出すことに時間を使っていい

それが入試に向けたパワーの充電になるから

そして、それらたくさんの頑張りが報われるために入試当日にすべてをぶつけよう

人生で最高の集中力を発揮できるように!

夢と愛情の尊さ

人生は最低限の富を得ることは必要だが、富を得ることが人生ではない

「夢を追い求めること、愛情を注ぎ後世に残すこと」

K塾立ち上げの一つの理由でもある

勉強に全力で取り組むきっかけは、中学生の頃は将来の富でも競争に勝つことでもいい

けれども頭の片隅に置いておいてほしいことは

「どれだけ夢を追い求めることができたか」「どれだけ愛情を注ぐことができたか」が

自分自身の本当の幸せになるということ

しかし、そのためには自分を磨き続け夢や愛情にまで余裕が生まれる力を勝ち取らないといけない

そんな人生にできるように今は全力で自分磨きに打ち込んでほしい

スティーブ・ジョブズ最後の言葉

どれだけ強く打ちのめされても前へ進み続ける

なかなか自分の望む期限までに結果が出ないことはよくある

勉強だけでなく生きていればそういうことは多々現れる

ヶ月以内に結果を出したいと頑張っても2ヶ月後に結果が出てくることもある

でもそれは見方を変えれば「結果が出せる」ということ

もし自分はダメだと諦めてしまったら、出せるはずの結果は出ない

もう昭和の映画だけどロッキーというボクシングの名作があった

そのファイナル(6作目)に出てきた名シーンが年をとってもずっと記憶に刻み込まれ、年を取るにつれてますます説得力を感じる

ロッキーのストーリーを説明するのはあまりにも長くなるので、そのファイナルの名シーンだけ簡単にいうと

「ロッキーという有名人の息子が父ロッキーの威光によって会社でうまくやっていたけど、ロッキーが年老いたのにもう一度現チャンピオンと試合をするという無謀な挑戦をすることで反感を抱く。」その時のロッキーの話がいろんな面で奥深い。

ロッキーという作品はすべてを通してそうなんだけど、

「どれだけ強く打ちのめされても前へ進み続けろ」というメッセージが強く伝わってくる

名シーン(日本語吹き替え版)

名シーン(英語&日本語)

教員が子供の可能性を信じ切る

世の中には、苦手を通り越して学習障害なのではということも年々増えてきていると感じる

でも実感としては障害というより天才だったことの方が多い

有名なのはエジソンだが、そこには母の子供の可能性を信じた愛があった

教員についても同じことがいえると思う

教員がその子の可能性を信じ切って接し続ければ子供はその才能を開花させると

だから、苦手だとか自分に対して劣等感を抱いている状況になったとしても可能性がないと思うのはよくない

可能性を信じ切ってくれる先生やそういう人の存在によって発揮される

場合によっては、自分自身の「プラス思考」で乗り越える人もいる

いやむしろ人は誰もが苦手や劣等感を抱く部分がある

でもみんな「プラス思考」によってそれを乗り越えることができる

ただ今接することのできる子供にはその可能性を信じ切ってあげて将来共に喜び合えるようにしてあげたい

子供の向上心は尊い

子供は何らかの転機やきっかけで向上心をもつ時がある

例えば中学生になったら賢くなりたいとか、次のテストから高得点をとれるようになりたいとか

気分ののらない時期ややりたいことがあるのに勉強しないといけないときなどもあるものだが、少し時間がたてば急に向上心がよみがえる

そういう瞬間を見逃さず、それに向けて気分よく踏み出せるように働きかける

共に向上した姿を共有し、今の踏み出しが必ずその姿につながることに対して一緒にワクワクする

昔は子供が気分ののらない状態の時や前向きに踏み出さない時には叱ったりペナルティを与えたりしたこともあったが、先生と信頼関係がある子供は少し時間がたてば自ら軌道修正しようとするものだと最近よく実感する

子供との信頼関係を大切にし、子供の向上心を尊重し、うまくその素直さと能力を引き出す教室を築き上げていきたい

切りのいいところまで他のことをしない習慣づくり

スポーツの試合やテストなどは時間がくるまで最後まで頑張れると思うが、家で勉強している時は

ふとしたことでスマホに手がいったり他のことに手を出したりしてしまうことはないだろうか

それによって進み具合が遅くなってしまい、そこが人との差ができる部分

常に「ここまでやり切るまで他のことをしない」という習慣がついていれば日々ストレスなしに自然とできるけど

途中で他のことに手が出てしまったらまた次もそうなることが多いと思う

その結果、いろいろと遅れが出来てしまう

厄介なのは「遅れが出来てしまう」ということがなかなかピンとこないことが多いこと

もしそのことに気が付き、「ここまでやるまでやり通すぞ!」という意志の強さをもつ習慣ができれば

今まで伸び悩んでいたことがグッと伸びるようになる

気持ちをベストにする

受験生にとって「気持ちをベストにする」ことも重要

入試本番であがらず落ち着いて集中できるようにするには

今まで自分を支えてくれてきた人たちのことを思い出して一人一人に心の中で「ありがとう」と言ってみよう

親、親族、先生、友達などなどたくさんの人が応援し時にはお節介をやくこともあったかもしれないけど、一生懸命支えてくれたはずだ

特に親への感謝の気持ちとそれを伝えることは、この世で最も偉大なパワーを与えてくれる

試験当日一番心が落ち着き、問題に没頭できる

逆に入試当日、親と喧嘩などした生徒で絶対合格できる成績だったのにダメだったという苦い経験が何度かあった

親への感謝の気持ちは入試だけでなくこれからの人生いろんな正念場でパワーを与えてくれる

いろんな人の支えを実感し、自身の心の中でそれに「感謝」して入試当日を迎えてみよう

必ず落ち着いて問題に全力投球できる

解答用紙は親へのラブレターを書くようなつもりでやるとケアレスミス防止になる

体調と脳をベストに保つ

受験生にとって最も重要なことは「体調をベストに保つ」こと

コロナやインフルエンザその他にもいろんな感染症が流行る時期で仕方なくうつってしまうこともあるけど

「絶対に風邪をひかないぞ」という強い意志をもって対策することも必要

とにかく小まめに手洗いやうがいをする。うがい薬なども常備する

少しでも寒いと感じたらすぐに暖かい服を着る。セーターなどを持ち歩くくらいでいい

まず絶対に風邪をひかないぞという強い意志を持って徹底的に対策を行うこと

また、脳の機能を向上させるには有酸素運動や筋トレなどの運動も効果がある

運動にはストレスをなくしリフレッシュできる効果がある

健康体を強くする効果もあるし気合も入る

脳が最高に働くように徹底的に考えよう

食事と生活リズムもしっかり考えて

まずはベストの体調で過ごせることを第一に考えてから、受験対策の中身に全力投球しよう

超集中状態のONを作るために

受験生の人は入試が迫ってくることで緊張したり不安に陥ってしまったりする時期だと思う

過去問をやっていて合格最低点に届かなかったらかなり焦ったりパニックになったりしてしまう

昨年、かなり高い偏差値の第一志望に見事に合格した先輩で

ゲームなどのOFFと超集中状態を作るONとをうまくコントロールしていた人がいた

不安を忘れ去るくらいの「超集中状態」で取り組むことが目に見えて効果的だった

テストとは制限時間にどれだけ超集中状態を作れるかが鍵だから理にかなっている

ゲームなどは受験生のタブーだが、

「不安を忘れる」「超集中状態に向かう充電としてうまくコントロールする」ことは有効だと感じた

勿論、ゲームをしてても合格できると安易に受け止めてはいけない

他には、超集中状態を作るために「笑う時間」を作っていた生徒もいた

入試前に友達と話をしていると自然とそういう時間を作っていることが多い

でも意図的にそうしてもいい

ひと笑いしてから勉強を始める方が集中できる

超集中状態のONを作るために、うまくOFFをコントロールすることも一つの方法

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